【読書会】大江健三郎『芽むしり仔撃ち』＠東京都国立市

9/27（土）の読書会では、大江健三郎『芽むしり仔撃ち』（1965年）を読みます。

大江は言わずと知れた、ノーベル文学書を受賞した2人の日本人作家のひとりで、2023年に亡くなるまで、最晩年までも優れた作品を書き続けました。そんな膨大な大江の作品群で、自他ともに認める佳作ぞろいの初期作品のうち、とりわけ愛読者の多いのが『芽むしり仔撃ち』です。

本書の魅力としてまず挙げられるのは、その重厚な文体でしょう。

「人殺しの時代だった。永い洪水のように戦争が集団的な狂気を、人間の情念の襞ひだ、躰のあらゆる隅ずみ、森、街路、空に氾濫させていた。」

また、大江作品は戦後日本という近くにも遠くにも感じられる社会の空気を独特な形で閉じ込めており、読み手によってさまざまなことを想起させるという点でも、読書会向きの話でもあろうかと思います。

■ イベント詳細
📖 課題本：『芽むしり仔撃ち』（どの版でも可）
📍 場所： ロージナ茶房（JR国立駅南口、徒歩５分）※食事か飲み物を一品ご注文するようお願いいたします。
📅 日程： 2025年9月27日（土）18:30〜20:00予定
👥 定員： 5名程度の少人数制
💬 言語： 日本語

大江は初めてという人も、大江ファンも、どなたも歓迎です。お申し込みはお早めに！