コンテンツにスキップ

For writers,artists special workshop,Shimokitazawa 作家・アーティストを志す人のためのスペシャルワークショップ

Yujin  Koyamaの写真
Hosted By
Yujin K.
For writers,artists special workshop,Shimokitazawa 作家・アーティストを志す人のためのスペシャルワークショップ

詳細

このワークショップを企画したきっかけは、氾濫するネット小説の新人の書き手に共通した、才能がありながら気付いていないことへの苛立ちが募ったことにありました。
しかし計画を進めるうち、昨年渋谷で開催した若いクリエーターとの本音トークが、案外強い印象を出席者の心に刻んだのを散見するにつれ、さらに創造性の深層を検証する話題にまで進めて企画したいと思うようになりました。
私の思いにさっそく賛同してくださった方々は、才能あふれる興味深い精鋭です。イベント当日が、日常社会とは一風変わった熱気に包まれる雰囲気をお楽しみください。

表現精神病理学とはどんな研究をしているのか? それを創造性に活かすと、他で得られないどんな独創性が生み出せるのか? 例えば画家のムンク。「叫び」の絵画が前面に出て、何よりも有名ですが、表現精神病理学ではその背景にある人間の物語と、癒されていく過程について突き詰めてゆきます。
その過程を追っていくと、奥深い物語が現れる。その物語と共に絵画表現の変遷していくのがわかります。その変遷を読み解けば表現の秘密も読み解け、それを反対に組み立て直すことによって新しい表現の構想と、エネルギー集中のポイントが得られるわけです。
一般の大学や専門学校などでも、決して語られることのない創造性の秘密と、創作への活かし方について、お聞き漏らしなく!

ワークショップでは、長年の創作と表現精神病理学の研究に基づいた私独自の創作の秘密が明かされることになるでしょう。ほんの数点を念頭に置いて新たに創作に向かうと、これまでとは明らかに違った〈心に響く変化球〉を投げられるようになったと実感していただけると確信しています。 ワークショップにて提示される創造の深層を突く3つのポイントについて。
日本に来て日本画に目覚めた、今回の司会者でもあるパリジェンヌがこの三原則を取り入れて描いてみたところ、見違えるほどインパクトのあるデッサンを仕上げてきました。彼女と私自身も、その手ごたえに大きな確信を得た次第です。

マンモスの牙
1 牙の曲線
ぼくの生涯にとって唯一のかけがえのない友人(三十そこそこにしてすでにそう確信している)の超新星が、お互い定職のない無為徒食の気ままさで、街に落ちているささやかな幸運でも拾おうという散策のうち、また例によってふいに立ち止まり、彼いわく生きていく上での最も核心にある複雑な秘密を解き明かす鍵になるという奇妙な苦しげな姿勢を取り始めた。歩行者でごった返した歩道で、彼は街灯に掴まり、頭を地面すれすれまで下げ、片足を高く振り上げ、その爪先で何かを探る様子で宙の空虚をコツコツ叩いてみる仕草をした。

これが、新潮新人賞を受賞した私の小説「マンモスの牙」の冒頭部分です。ここからマンモスの牙の不思議なひねりの美しさにたどり着くまでの回転を求めながら神秘な追求が繰り広げられ、そこからさらに物語が展開するのですが、この書き出しをお読みになってどのような感想を抱かれますでしょうか? 受賞から20年経って、米国のプリンストン大学文学部で読まれ研究されているこの小説を謎解き、この先にある創造の秘密を、来たる10月26日の下北沢における作家、アーティスト志望のためのワークショップでは語ってみたいものだと思っています。

詳しい内容とお申し込みは、こちらホームページをご覧ください。

http://koyama-yujin.jimdo.com/

Photo of Just Write It! Promote your books and works! group
Just Write It! Promote your books and works!
イベントをもっと見る
下北沢「Dog Cafe ABC」東京都世田谷区代田6-34-18プラザUSA1F(6-34-18 Daita Setagaya-ku Tokyo) · Tokyo