◆歴史漫画で読書会◆横山光輝「史記」を読もう◆その4◆


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学生時代は暗記科目で苦痛だったけど、最近歴史に興味が湧いてきて、改めて知りたい・学びたいという方は結構いませんか?
でも、本を読む時間がなかなか取れない、読んでもなかなか頭に入らないという方もいるかもしれません。
幸い、日本には優れた歴史漫画がたくさんありますので、これらをみんなで読んであれこれ語り合うと、楽しく歴史に触れられてよいのではないかと思い、この会を企画しました。
史記(しき)は、今から2000年ほど前、古代中国の前漢(ぜんかん)時代に司馬遷(しばせん)が記した歴史書で、四面楚歌、臥薪嘗胆、背水の陣といった故事成語の元ネタがたくさん出てきたり、人間や組織、社会に対する深い洞察が得られる書として、長年愛読されてきました。
ネタ本は、三国志でおなじみ横山光輝の漫画「史記」です。
前回は、第5話 復讐の鬼(前編・後編)をネタにこんな話をしました。
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○王が讒言を聞き入れてしまう(史記あるある)
・そもそも平王が長男の嫁を横取りするのが悪い
・家臣の讒言をなぜ信じた?
→平王の認知的不協和ではないか
悪い事をしたという自覚はあるが、それを打ち消すために「王子が悪い」ということにする(事実を曲げてしまう)
確証バイアスも加わるだろう
○伍子胥の亡命
・兄はなぜ伍子胥と一緒に亡命しなかったのか?
→「孝」の捉え方が違っていた
・船乗りは伍子胥を知っていたが、伍子胥が悪くないことも知っていた
→庶民は賢い
・呉に亡命してからすぐに動かない
→営業に通ずる、関係づくりが大切、弱いつながりがいい
○呉を盛り立てる伍子胥
・刺客(せんしょ)はなぜ引き受けたのか?
→宴で殺すことが多い
・この時代に象がいたんだ
→ビルマ、タイから来ていた?
こんな記事がありました。この時代、南方には象がいたみたいですね。
https://www.kanjicafe.jp/detail/7623.html
・孫武と伍子胥が同僚なのに胸熱
○伍子胥に攻め立てられ、楚は滅亡の危機に...
・秦に救援を請う、7日間泣き続ける
・なぜ助けた?
→これは「弱者の恫喝」
合理性はないような…
呉が楚を倒して強大になるより、2国が牽制し合う方が秦にとっては都合がいい?
→しかし、大義名分は必要:「忠臣がいるから」
自己効力感?
○呉にも内紛が起きる
・呉も負けて来ると内部分裂する
今回は次の2話について、あれこれ語りましょう。故事成語の「臥薪嘗胆」が登場します。呉に亡命した伍子胥のその後はどうなるのか、越にも名将、范蠡(はんれい)が登場し、呉越の争いはクライマックスを迎えます。
第6話 臥薪嘗胆
第7話 呉の滅亡
皆さんのご参加お待ちしております!
漫画:横山光輝「史記」文庫版第2巻(第6話 臥薪嘗胆・第7話 呉の滅亡)
https://www.amazon.co.jp/dp/4091925626/
参加費:なし。ワンドリンクオーダーお願いします。
持ち物:上記漫画本(入手できない場合は、当日お貸しします)
場所:Blue Baobab Africa
アクセス:http://tomosu-lab.com/access-2
入り口が分からないという方が多いので、↑ご覧ください。
進め方:
(1) 読み
当日まで読めなかった方は、皆さんの話を聞きながら読んでみてください。読み終わったら参戦です(笑)
(2) 感想シェア、語り合い
読んだ方は、順番に、感想・気になったこと・みんなに聞いてみたいことなどを出し合い、語りましょう。
(3) 解説
背景知識など、オーガナイザーから解説します。


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